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八代目、物思いにふける

お父さんはしょう油はかせ

今年もしょうゆ感想文コンクールが行われました。
全国の児童(小学3年生~6年生)から1,561点の応募があって、うれしいことに、今年も地元の小学生が受賞しました。今年はねぇ、なにが嬉しいかって、工場を案内したのは「しょうゆもの知り博士」のトモオくんで、受賞したのは娘さん。
感想文の締めくくりに「お父さんかっこいい」なんて、うらやましいよ。今の世の中あんまりきかないじゃない、娘が父親を「かっこいい」なんて言うの。
よし、孫たちに「おじいちゃん、カッコイイ!」って言われるような、なにかをしなくちゃ(笑)。

受賞作文を紹介します。

 

「お父さんはしょう油はかせ」

長部小学校3年 吉田 美波

写真右:しょうゆ製造部で「もろみ」管理兼
      しょうゆもの知り博士 吉田 智雄さん
写真左:美波さん
本当はとっても嬉しくて、でも照れくさそうに寄り添った親子の写真です。

 わたしたちは、国語ですがたをかえる大豆についてべん強しました。大豆からつくられる食品の一つにしょう油があります。そこでしょう油をつくっている八木さわ商店に見学に行くことになりました。
  わたしのお父さんは、八木さわ商店ではたらいています。しょう油を作るのがお父さんの仕事です。それで、見学のおせわをお父さんがしてくれることになりま した。わたしは今までにも何回かお店に行った事があります。でも、クラスのみんなと行くのははじめてなので、見学に行く日がとても楽しみでした。
  見学の日がやってきました。学校からバスにのってお店に行きました。お店につくとすぐに、近くにある上八こうみんかんに行きました。そこでさいしょにしょう油についてのじゅぎょうがありました。じゅぎょうをしてくれるのはもちろんお父さんです。
  はじめに、ホットプレートにしょう油をたらしてそのにおいをかがせてくれました。そのにおいはおもちにつけるしょう油のにおいがしました。においのしゅる いは、なんと三百しゅるいもあるそうです。こんなにしゅるいがあるなんてだれも思っていなかったのでみんなびっくりしていました。
  次に、しょう油の味見をしました。味見したしょうゆは、さしみしょう油、うすくちしょう油、生あげしょう油の三しゅるいです。わたしが一番おいしいと思ったのは、さしみしょう油でした。
  その次に、しょう油のざいりょうをおしえてもらいました。しょう油のざいりょうは、大豆、しお、小麦だそうです。小麦が入っているのをはじめて知りました。
 さいごに、しょう油の本当の色をおしえてもらいました。わたしは黒い色だとよそうしていましたが、本当の色は赤でした。これにはとてもびっくりしました。
  じゅぎょうがおわったあとは、工場の見学をしました。あんないしてくれるのはもちろんお父さんです。工場は、二百年前にできたそうです。とても古いのに、いまでも使われているなんてすごいなと思いました。
  こうして、大豆がしょう油にすがたをかえるまでのようすをくわしく知ることができました。そして、ふだんお父さんがどういう仕事をしているのかもよく分か りました。毎日同じことをくりかえしてやることはとてもたいへんです。でも、お父さんはほこりをもって仕事をがんばっています。そんなお父さんをわたし は、かっこいいと思います。
  お父さん、これからもおいしいしょう油をつくるためにいっしょうけんめいがんばってね。

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