■現在位置 : HOME八木澤商店ブログ大豆が醤油になる日まで 2007年篇 > 大豆が醤油になる日まで

大豆が醤油になる日まで 2007年篇

大豆が醤油になる日まで

某局の番組で、農業従事者と若者の討論会がありました。
生産者は、「なぜ田んぼ(稲作)が必要なのか」を切々とうたい、若者は「食べるものなくなったら輸入すればいいじゃん。」
・・・あらら、困っちゃったね(笑)。
ではなぜ「なくなったら輸入するのか」を考えたことはあるのかな。
なぜ稲作が必要なのかを説明している生産者に対し、「輸入すればいいじゃん」の納得のいく説明がない。
なぜ「食料自給率を上げよう」が声高に言われるのか、なぜ食育、地産地消、スローフードが注目されるのか、必要とされるのか。

自分たちで原料から育てようと手をかけてみたら、買い叩かれる生産者のつらさを知りました。
自根きゅうりも、米も、紫蘇も、大豆も、原料となるべく自分たちで育てたもの。近所の農業エキスパートの先輩方が口をそろえて言う。
「大変だとわかっていても、やらなくちゃなんねぇことは山ほどある。子どもたち、孫たちに、里山残さねぇで、俺たちはなにを残すのか。」って。

そっと、土にふれてみてください。
お金で買えるなにかも大事だけど、それ以外にも大事に思えるものはあるんだよ、ってこと、いつか気づいてほしい。
ボクたち、笑われながら農業してます(笑)。
楽しいよ。妻は「男のロマンは女の不満」ってよく言うけど、農業は別。「やってみなくちゃわからないから、どんどんやりましょうよ!」って。
ふだんは誰よりもコワイ(内緒)けど、ボクのことはやっぱり誰よりもわかってくれて、心が揺らいでいるときも背中を押してくれる。
「やってみなくちゃわからない」も回数を重ねたらいつかは「本当のこと」になる。
理想はすべての原料を自分たちでまかなう。これはそこへたどりつくための、小さな小さな一歩なんだ。

アーカイブ

八木澤商店のFacebookページ

セキュリテ

ページの先頭へ戻る